Kindle買ってみた

って事で、Kindle 3G+Wi-Fi買ってみた。んで、2週間ぐらい使ってみた感想なんかを。


iPadの記事でよく見かける「iPadKindleは方向性が違う」とか「E Inkの見やすさは液晶とは別次元」ってのを確かめたいってのもあった。けど、1番の目的は、"Access Wikipedia via Whispernet on the experimental web browser."な訳ですよ。要は、固定費無料の3G回線*1Wikipediaがいつでもどこでも読み放題。Wikipediaがあれば、東京-博多間*2もへっちゃらぽん!*3なおいらとしては見逃せないのです。


世の中的には、3G+Wi-Fiにするか、Wi-Fiオンリーにするかで悩む人がおおいっぽいけど、せっかくのFree 3G、50ドル差なら付けておいた方がいいに決まってますがな。って事で、3G+Wi-Fiを発注。
ちょうど発注日直前に為替介入があって、それまでのドル安が反転。決済遅らせた方が得策と思って、ドル建てで購入。LED付きのカバーはちょっと悩んだけど、50ドル出すのもなーと思って見送り。送料、関税(? Import Fees Deposit)込みで、$220.48也。ざっくり2万弱。後で確認したら、VISAの方がレートが良かったみたい。為替相場と言うより、amazonの手数料の問題?


んで、届いての感想は「軽!」さっき実測してみたら、iPad: 855g(ケース付き)に対して、Kindle: 236g。iPadはケース込みなんでフェアじゃないですが、ほとんどケース付きで使ってるんで、実使用時って事で。改めて数値にすると1/3以下(というか1/4近い)重さしかないってのにビックリだけど。
iPadは両手で支えても結構辛くて、基本的に膝や机、テーブルにおいて使うものだと思います。対してKindleは、文庫本持つ感じで片手でホールド可能。右手小指で底辺、親指で右辺を支えると、親指でページ送りボタンが押せるので便利。ページ送りボタンは両方に付いてるので、左手だけでも問題無く使えるし。右手で持ってるときは、親指を下に移動させれば十字キー、menu・Home・Backキーも操作可能。軽さ故に、多少の無理はどうにかなる感じ。
表示は自発光せず、紙そのもの。とまでは行かずとも、液晶とは違う見やすさ。ぱっと見は、時計なんかのモノクロ液晶っぽい感じだけど。書き換えが遅いのは承知の上。文字をじっくり読むのであれば、あまり目くじらを立てるほどではないと(個人的には)感じる。webブラウジングするにはちょい辛い。ココは個人差有りそうだけど。後、E Inkの特性か、たまにフラッシュ(全画面書き換え)してやらないと、前に表示してたのがうっすらと見える。紙で裏移りしてるっぽくて、ご愛敬なレベルと思うけど。


さて、肝心のブラウザだけど、一応一般のwebページも見れるっぽい。ただ、表示の遅さと画面の小ささ(SVGA相当)、任意に拡大できないというのもあって、積極的に使いたいとは思わない。iPhone3GSの方がかなりマシ。ただし、Wikipediaモバイル*4はちゃんと見れる。ちょっとも字が小さいから、任意にサイズ指定したいところだけど。
PDFなんかは、文庫、新書本サイズは問題無く読める。A4とかになると、拡大しないと細かい(印刷上は普通サイズの)文字は拡大しないと読みづらい。
青空文庫をPDFに変換した奴は、サイズをちゃんと選べば綺麗に見れる。ただ、i文庫HDみたいに、端末だけで縦書きルビ振りの表示はさすがにムリ。


後、個人的に感動すら覚えたのはWhispernetの仕組み。iPadのブラウザで購入手続きを済ませると、物の数秒でKindleにデータが「降ってくる」。そして、同じデータがiPadiPhoneでも見れて、どこまで読んだかも同期してくれる。言い方があれだけど、「ユビキタス」って感じ。惜しむらくは、 英語の本しかないこと。版権持ってる人たちは、自分たちでいろいろ作ってもいいけど、露出は多い方がトータルでいいと思うんだけどなー。


ってなのがざっくりとした感想。正直、iPad使ってた時間の半分以上がKindleに持ってかれてる。「文字を読む」に特化してる分、何でも出来ちゃうiPadより優れてるところも多いってことかな。単機能デバイス万歳!ってことで。

*1:ローミング先はdocomoという噂

*2:羽田-福岡間ではない

*3:実際、友達の結婚式に新幹線で行ったとき、iPadに大量に動画を詰め込んでいったにもかかわらず、1本も見ることなく、Wikipediaかついったー見てました。はい。

*4:http://ja.m.wikipedia.org